支えられて5周年               代表 松尾 倶子 

5周年総会
5周年総会

「ガン克服日米合同富士登山、ホノルルマラソンと目標の2つはクリアしましたね。3つ目の目標は?」 2002年12月マラソンの取材にみえた読売新聞社の木野氏に、すかさず「来年の春までに福岡で患者会を立ち上げます!」とんでもないことを公言してしまう。
 全く何の手だても準備もない、あと春までに4ヵ月、すべてに無茶、無知、無謀そのものの私。
 しかし神はこの無鉄砲の私を、お見捨てにならなかった。
 11年前、私はスキルス性の胃ガンで進行型、「残念ですが…」主治医からのきびしい告知に途方に暮れていた術後、半年目に実家仙台に帰った折、駅のブックコーナーで「一人で苦しまなくてもいい」という1冊の本に出会いました。福島ひいらぎの会の方達の体験談をまとめた本で、ひいらぎの会代表小形武氏とご縁をいただいたはじまりです。その後、福岡~福島通いが6年続き、富士登山、ホノルルマラソンとひいらぎの会の会員として大変お世話になりました。また富士登山の医療サポーターとして参加された昇幹夫先生からは、患者会を立ち上げるきっかけを作っていただき、その後、先生からの呼びかけでガン患者学研究所の川竹文夫代表が主催された全国はじめての千百人集会に参加をさせていただきました。
 あおば通信の力強い巻頭言をいただいている安保徹先生は、川竹文夫代表のご紹介です。また千百人集会で抗がん剤の後遺症と闘いながら落語を披露された樋口強氏には、たびたび福岡で落語・講演会でご協力をいただいています。
 私はガンに出会ったことで、決して一人では生きられない、たくさんの方の支えがあって生かされているということを、今あらためて気づかされた思いです。
 今年6月8日(日)の青葉の会設立5周年記念講演会は、5年前患者会を立ちあげの4月8日、福岡ドームで開催された、医学会総会での講演の多忙な中を駆けつけて下さった昇幹夫先生にお願い致しました。
 いろいろな場、いろいろな形で会を覚え、支え、導いて下さっている皆様に、私たち世話人、会員一同設立5周年を迎えることができること、心より感謝申し上げます。